職人事件簿(未亡人編)
あれは・・・私が独立して間もない頃の夏の暑い日・・・
あるリフォーム屋の下請け工事で
一般住宅の門回りの改修工事をしていた時のことです。
そこのお宅は奥さんが一人で暮らしています。
長女は嫁に行き、次女は学生で独り暮らし・・・
旦那さんは数年前に病気でお亡くなりになったそうです。
奥さんは朝から仕事に出ていて、毎日3時頃には帰ってきます。
一週間前から始めた工事も今日が最終日!!
門回りの解体、門柱の造作、門扉取付、花壇造作・・・を全て完了し、
あとはインターホンの親機を室内に取り付けるだけ。
やることのなくなった私はしばらく奥さんの帰りを待っていました・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
奥さん「あら~ごめんなさいね~。お待たせしちゃって。」
私「いえいえ、全然。大丈夫ですよ。」
奥さん「今、カギ開けますから・・・・・・ガチャ・・・・・・・どうぞ~。」
私「はい、すみません。失礼しま~す。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は家の中に入りました。
私「奥さん!インターホンはこのあたりで大丈夫ですか??」
奥さん「そうね~・・・もうちょっと下の方がいいかしら。」
私「この辺ですね?わかりましたぁ。」
ガガガガッ!カチャカチャ!ガガガガッ!カチャカチャ!
私はインターホンの親機を取り付けるため、
ドリルで柱に穴を開け始めました。
・・・・・と、その時です!!
奥さん「ホント今日は暑いわね~。」
「ちょっと汗かいたから着替えちゃおうかしら。」
私(・・・はぁっ??い、いま何と??)
ガガガガッ!カチャカチャ!ガガガガッ!カチャカチャ!
私(今確かに着替えるって言ったよなぁ~・・・
でも部屋を出てった気配は無いし・・・ま、まさかここで?
なんてことはないよなぁ~・・・)
私は気になってしまって、
恐る恐る後ろを振り返ってみました・・・・
するとっ!!
私(は、はぅ!・・・ブ、ブラッ!( ̄▽ ̄;))
そ~なのです。奥さんは私の方に背中を向けてはいたものの・・・
私のすぐ真後ろでなんと生着替え中だったのです!!
私(おいおいおいおい・・・まさかとは思うけど、
この人はわざとやってんのか?それとも天然??
着替えるなら他の部屋もあるだろうに・・・)
ガガガガッ!カチャカチャ!・・・・
私はもう、後ろが気になって、気になって、気になって、
気になってしまって・・・・・・
そ~っと、もう一度振り返ってみました・・・
私(あ!あ!あふっ!!お、おパンツッ!!
し、しかも・・・は、はみケツゥ!!( ̄▽ ̄;))
ガガッ・・ガッ・・・・ガッガッ・・・ガコッ・・ゴツッ・・ゴン・・・
いくら40代とはいえ、女性の生肌を見てしまったからには
もう仕事どころじゃありません!!
私の頭の中は、イヤらしい妄想が次から次へと、ぐるぐる駆け巡ってます。
私(ヤバイなぁ・・・・・落ち着け・・・落ち着け・・・
ヒィ、ヒィ、フゥ~・・・)
そんな、私のココロの葛藤をよそに・・・
・・・着替えを終えた奥さんはソファに腰掛け、私に話しかけてきました・・・
奥さん「こないだ、会社の社員旅行で
エッチなビデオを部屋で見たんだけど、
あれって結構すごいわよね~・・・」
私(お、奥さ~ん!今度はシモネタですかぁ~?)\( ̄□ ̄;)/
・・・・・奥さんのエロ話は止まりません!・・・
・・・私が作業している間、延々と続きました・・・・・(放送禁止)・・・・・・・
これはもうたまりません!!
私は確信しました!!こりゃイケるッ!と!!d(--)・・・・
・・・・・・・ドックン・・ドックン・・・・・
・・・・・・・ドックン・・ドックン・・・・・
ところが、しばらくすると・・・
私はちょっと冷静になってきました・・・(--;)
・・・・・ん??・・・まてよ・・・・・
・・・・・これはもしかして・・・罠じゃないのか??
・・・もし・・・私が奥さんが当然誘ってるものだと勘違いし、
襲い掛かってしまったら・・・
そのとたんに「キャーやめて~~~なんてことするのっ!!」と
大声を上げられ、
しまいには工事代をタダにしろとか言い出すのではないのか??
または、元請けにチクるだの、訴えるだの言われた日には、
もうたまったもんじゃないっ!!
しかも、もしこのことが公になってしまった場合に、
こんなオバサンに手を出すほど飢えてたのか???
・・・なんて回りに思われてしまうのは、
ちょ~~~恥ずかしい×100(><)
・・・私は奥さんの話に付き合いながらも・・・
頭を今まで使ったことが無いくらいにフル回転させてました・・・・・・
そして・・・・・最終的に私の口から出た言葉は・・・・・
私「じゃ、工事終わったので、そろそろ失礼いたします。」
(ええええぇ~!!そ、そうじゃないだろう・・・・( ̄□ ̄;))
と、私の中の悪魔が囁きましたが、
もうすでに悪魔はメッタ刺しなのです。
私のココロの中の天使VS悪魔は天使が勝利してしまったのです・・・orz
独立したばかりの私はこんなとこで・・・
奥さん相手に棒を振る・・・・・
あっ、いや・・(^^;)
人生を棒に振るわけにはいかないのです・・・
・・・・・帰り際、なにか言いたげな表情の奥さんに向かって・・・
私「では、また何かありましたらよろしくお願いします!!」
・・・と、前かがみになりながらも、玄関のドアを閉め、
その現場を後にしたのでありました・・・・
・・・もちろん、あとから、
めちゃめちゃ後悔したとゆうことは言うまでもありませんけどね(--;)
see you(^^)w
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